あく巻き。
先日、生徒さんから頂いた嬉しいお裾分けを頂きました。
私も初めてお目にかかるとても珍しいものでしたのでご紹介したいと思います。
こちらは生徒さんのご出身地である山形県・鶴岡の『あく巻き』です。
前日に中華食材店へ出かけていたこともあり一瞬『中華粽かな?』と思ったのですが、こちらは糯米で作られたお菓子。
笹葉でとても美しく包まれていますが、叔母様のお手製とのことで驚きです!
ご友人がこの『あく巻き』を教わるために叔母様の元へ行かれたというのも頷けます。
わらび餅や葛餅の様な雰囲気ですが、何とこちらはお砂糖等も入れず糯米のみで作られています。
お米の姿形は全く残っておらず、藁の灰汁で5時間ほど煮るとこの様に変化するそう。
灰の強アルカリ性の作用する様で、「料理は化学」と仰る方もいますが本当に不思議!
生米を包むそうですから、蒸したおこわを包む中国点心の粽よりは難しそうですね。
お味はまさにわらび餅の様なモッチリとした食感で、灰汁特有の風味と笹葉の爽やかな香り。
シンプルな糯米のお味なので、黒胡麻きなこで頂きました。黒蜜もお薦めだそうですよ。
鹿児島県にも『あく巻き』があるようですが、鶴岡ではこの時期に旧暦の端午節で召し上がるとのこと。
中々頂く機会のない美味しいお手土産、どうもありがとうございました♪
最後に、我が家で愛用している菓子切りについて。
作家の小邦智美さんのもので友人の開業記念に頂いたのですが、繊細なフォルムで切れ味も良く気に入っています。
ちょうど本日20日(水)〜26日(火)まで、日本橋三越「夏のしつらい」に染色家の松永永梨子さんと出店されていらっしゃいます。
ご興味ございましたら是非。
つつむ点心教室natsume棗
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